☆思い出


灰色のコート
手袋代わりの軍手
深緑のリュック
それから
しゃんと伸びた背筋

あたしが憧れてた
君の背中

しゃべれるだけで楽しいのに
それに気付かないふりしてた
いっしょにいるだけで嬉しいのに
そんなの知らないふりしてた

自分に嘘をついた

自分の思いに気づいたら
すべて壊れると思ってた
自分の思いを伝えたら
君を失うと思ってた

精一杯嘘をついた


意地を張って
見栄を張って
「義理」って言ってあげたチョコ

恥ずかしくて
勇気が出なくて
最後まで言えなかった 好き


甘い甘いチョコなのに 後味はすごく苦かった


だからかなぁ
今でも冬になると思い出すんだ

白い息
まっすぐな足取り
それから
しゃんと伸びた背筋

あたしが憧れてた 君の背中
見つめるだけだった 君の背中




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ややノンフィクション。(謎
中学のときの思い出をちょっと脚色した感じです。
好きなんだけど、自分の気持ちに気づかなかったんだよねぇ。
で、もぅ会えなくなってから気づいたという。。
ちょっぴしほろ苦い思い出。





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